今年の受験期は例年以上に、毎日のように塾に通って勉強に打ち込む子が多く見られました。
そのような子は例年もいるのですが、今年は特に子ども同士が誘い合って一緒に頑張る姿が印象的で、当塾の「頑張る子ほどお得に塾を使い倒せる」特長を余すところなく活用してくれたなと感じます。
入試の低倍率化を考えれば手を抜いても合格できたであろう子もいます。しかしそこで流して苦労せずに高校に入ったとして、受験後の子どもに何が残るでしょうか。
苦労とか努力とかいうものは令和の時代にはあまりウケません。しかし今はそういうトレンドでも、これだけ変化の速い世の中です。いつどのタイミングでまた潮流が変わってもまったく不思議はありません。今の子どもたちが大人になるころにどんな世の中になっているのか想像はしてみるものの私には確信は持てません。ただ、おそらく今以上に甘いものではないのだろうという気はします。
そう考えると、努力して苦労を乗り越えて成長する経験は、いつの時代でも大切なことだと私は思います。
受験というものは、子どもがそれまでにない大きな責任を自分自身で引き受けざるを得ない、貴重なチャンスです。今まで生きてきた中で1番とも言える頑張りをここで経験して、子どもたちに一回り大きく育ってほしいと私は思っています。
その意味で、毎年のように言っていますが、受かりさえすればそれでいい、落ちたら意味がない、ではなく、どれだけ中身ある過程をたどったのか、そこに子ども一人ひとりにとっての受験の意味があると思いますし、今年の塾生たちは意味ある受験勉強をしました。それがうれしいです。
今年1名の不合格者がいますが、その子は当初の腹づもりを越えて最後まで頑張りました。もともとはもっと手を抜くつもりだったようですが、頑張りました。結果だけを見たら頑張った意味がないと言う子もいるかもしれませんが、そういう経験をしたこと自体がその子にとって後々どこかで効いてくるものと私は信じています。
お疲れさま!おめでとう。
つないだこれから先の可能性を大切に、今後の充実した取り組みを期待しています。
〈令和7年 県立高校入試結果〉
八戸高校 7名合格/7名受験
八戸高専 3名合格/3名受験
八戸北高 4名合格/4名受験
八戸東高 6名合格/6名受験
八戸西高 1名合格/1名受験
八戸工業 4名合格/5名受験
八戸商業 2名合格/2名受験